ヨーグルトやカッテージチーズのような、白くポロポロした形状のオリモノがでる場合は、膣内から悪臭を放つ要因になります。また、この状態のオリモノが出ているときは、「カンジダ膣炎」という感染症を発症している可能性が高いです。

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カンジダ膣炎は、女性の70?75%が1度は発症すると言われる病気です。

誰でも発症する可能性があり、再発の確率も高いです。発症時には、「外陰部のつよいかゆみ」や「オリモノの異変」といった症状がみられます。オリモノの異変は体の異常をしめすサインです。異変がみられたら、放置せずに素早く対処しましょう。

ヨーグルト・カッテージチーズのような「オリモノ」のニオイ・特徴

ヨーグルトやカッテージチーズのようなオリモノがでる場合は、以下のような特徴があります。

色が白くて、ぽろぽろとした形状である

ヨーグルトやカッテージチーズのように「乳白色」で「ポロポロとしている形状」のオリモノは、膣内で異変が起きているサインです。

正常な場合でも乳白色のオリモノが分泌されることはありますが、ポロポロとした形状のオリモノは正常ではありません。

ニオイがある

ヨーグルトのような酸っぱいニオイがします。正常なオリモノでも多少酸っぱいにおいを感じることはありますが、ニオイが強いようであれば異常です。

さらに、オリモノが大量に出ることで、下着が湿った状態になり通気性が悪くなると、膣内で雑菌が繁殖してしまうため悪臭が増加してしまいます。

膣にかゆみがでる

腟に我慢できないような痒みがある場合は、間違いなく異常があります。ヨーグルト状のオリモノが出るときは、強い痒みをともなうことが多いです。

さらに、膣口や陰唇が炎症を起こし、真っ赤に腫れあがることがあります。その場合、性交渉・排尿時にヒリヒリとした痛みを感じることもあります。

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オリモノは決して悪いものではありません。女性のからだを健康に保つには必要なもので、一般的に生理後から排卵期にかけて分泌量が増していきます。ただし、オリモノが大量に出ているうえに、上記の症状がでる場合は、正常なオリモノとは言えません。

ヨーグルト・カッテージチーズのような「オリモノ」はカンジダ膣炎の可能性が高い

「ヨーグルト・カッテージチーズ状のオリモノがでる」や「強いにおいやかゆみがある」などの症状がでている場合は、「カンジダ膣炎」という感染症にかかっている可能性が非常に高いです。

カンジダ膣炎(膣カンジダ症)とは、膣に生息する「カンジダ」という真菌(カビの一種)が異常繁殖することで起こる感染症です。カンジダ菌は、膣内・口内に生息する常在菌(※)なので、膣内だけでなく口内でも感染症(口腔カンジダ症)を発症することもあります。

カンジダ膣炎を、「性病・性感染症」ととらえている人が多いですが、正確には性病ではなく感染症です。したがって、性交渉の経験がない女性でもカンジダ膣炎に感染するケースは多くみられます。

また、膣カンジダ症を発症しやすいのは男性よりも女性です。女性の性器は粘膜で覆われていて、男性の性器よりも通気性が悪い環境にあるため、湿度が高くなりやすいのです。カビは湿気の多い環境で繁殖をします。カンジダもこれと同じです。したがって、女性はカンジダ膣炎になりやすく、発症したことのある人の割合は5人に1人と言われています。

※常在菌=健康なヒトの身体に存在する細菌

カンジダ膣炎を発症している疑いのある人は、産婦人科でオリモノ検査を受けましょう。市販の塗り薬をむやみに使用するのは炎症を悪化させる危険性があります。

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カンジダ膣炎は誰でも引き起こしやすい感染症です。原因を知り、感染症を引き起こさないように対策をとることが大切です。

ヨーグルト・カッテージチーズのような「オリモノ」の原因と改善法

ヨーグルト・カッテージチーズのようなオリモノが出る原因として、下記の5つが挙げられます。

体力や免疫力の低下

「寝不足・過労・ストレス・体調不良」などにより体内の免疫力が低下すると、菌に対しての抵抗力もおちてしまいます。そのため、体内の常在菌の数を一定に保つことができなくなり、異常繁殖を引き起こしてしまうのです。

カンジダ菌も膣内や口内に生息する常在菌であるため、免疫力の低下とともに増殖をくり返します。カンジダ菌が膣内で異常な数まで増加してしまうと、カンジダ膣炎が発症されます。そのため、膣内の炎症により分泌物である「オリモノ」にも異常があらわれるのです。

抗生物質やステロイド剤の服用

「抗生物質」(※)がふくまれている、風邪・気管支炎・膀胱炎・結膜炎などの薬や、「ステロイド剤」(※)がふくまれる、アレルギー性鼻炎・ぜんそく・アトピー・リウマチ・メニエル病などの薬の服用を続けると、免疫力が低下する原因になります。

免疫力が低下すると体内に常在する細菌の繁殖をおさえられなくなります。したがって、カンジダ菌も増殖してしまうため膣内が炎症を起こし、オリモノに異常がでるようになります。

※抗生物質=細菌の生育を阻止する作用がある

※ステロイド剤=炎症をしずめる作用がある

ホルモンバランスの変化

オリモノには「自浄作用」という膣内を健康に保つはたらきがあります。オリモノの自浄作用効果で、膣内は善玉菌(カンジダ菌の増殖を抑えている常在菌)にとって良い環境である「弱酸性」に保たれています。

しかし、女性は生理前や妊娠中にホルモンバランスが変化します。ホルモンバランスが変化すると、「オリモノ」の自浄作用が弱まってしまうため、膣内の環境が変化してしまうのです。これにより、善玉菌のはたらきも弱まるので、カンジダ菌の増殖を抑えられなくなってしまうため炎症が起こります。

また、ホルモンバランスの変化は、月経前や妊娠中だけでなくピルを服用していても起こります。

外陰部の蒸れ

下着や衣服により、まんこが締めつけられた状態でいると、デリケートゾーンが蒸れやすくなります。陰部が蒸れた環境にあると細菌が増殖しやすくなるため、膣内のカンジダ菌も増殖します。

カンジダ菌が増殖すると膣内で炎症が起こるため、異常のある「オリモノ」が分泌されるようになります。

性交渉

カンジダ菌は誰でも持っている常在菌であって、病原菌ではありません。したがって、他人から感染するよりも自己感染による発症がほとんどです。しかし、免疫力が低下しているときに、性器カンジダ症の相手と性交渉をすると、自分も感染してしまうことがあります。その確率は5?10%で、性器カンジダ症を患っていることに気づきにくい男性から女性にうつるケースが多いです。

ヨーグルト・カッテージチーズのような「オリモノ」の改善法

ヨーグルト・カッテージチーズ状のオリモノが出ている場合は、まず「カンジダ膣炎」を疑ってください。

自己判断で市販の塗り薬などを使用しても改善されません。必ず病院へ行き、産婦人科で診察を受けましょう。

カンジダ膣炎を発症しているのであれば、膣内の炎症をしずめるため「膣洗浄」や「内服薬」による治療法が必要です。

ヨーグルト・カッテージチーズのような「オリモノ」の対策法

カンジダ膣炎を発症してしまったら専門医の診察を受けるほかに改善策はありませんが、カンジダ膣炎にならないために対策をとることはできます。

免疫力を低下させない

免疫力の低下は、寝不足・過労・ストレス・体調不良が原因で起こります。これらはすべて自己管理で改善が可能です。自身の生活を管理して、健康で活発な毎日を送ることで免疫力の低下を防ぐことができます。

陰部の通気性をよくする

陰部の通気性をできるだけ良くしましょう。下着や衣服で下半身を締め付けすぎないよう、サイズにも気を配るなどすると陰部の蒸れが解消されます。なにより気を配ってもらいたいのが、生理ナプキンやオリモノシートです。蒸れの原因だけでなく、デリケートゾーンが不衛生になり膣内環境の悪化につながります。ナプキンやオリモノシートはこまめに取り替えましょう。

膣内の環境を整える

膣内の環境をできるだけ清潔に保つことが大切です。膣内環境悪化の原因は、タンポンの放置やお手入れ不足による「不衛生」、性行為による刺激、洗いすぎ、が挙げられます。

膣内はとても繊細な部分なので、お手入れをおこなうには細心の注意が必要です。膣内洗浄専用の製品でお手入れをおこなうのであれば効果的ですが、自己流で膣内を洗うのは逆効果になるので正しい知識が必要です。